「スペース・トゥーランドット」のあらすじ

 はるかかなたの大宇宙。氷でできた惑星、ジェラート星の王女トゥーランドットは絶世の美女であるが、
心は氷のように冷たく、自分が一番美しくなければがまんできない。そこで自分に仕える3人のギャング、
ペペ、ロン、チーノに、自分よりも美しいといわれるフローラ星のラベンダー姫をさらってくるよう命令
する。一方、ラベンダー姫は18歳の誕生パーティーで、先祖代々伝わるふしぎな鏡を王様からプレゼント
される。そこへ3人のギャングがあらわれ、宇宙警備隊のロケットが墜落したすきにラベンダー姫をつれ
ていってしまう。宇宙警備隊のヒーロー、キャプテン・レオは、体にスーパー・コンピューターが内蔵され
たサイボーグのタムタムといっしょに宇宙船に乗って、ワープしながらラベンダー姫を助けに旅立つ。
 寒くて不気味なジェラート星についたレオとタムタムは、カプセルに閉じ込められたラベンダー姫をみ
つける。レオとラベンダー姫はひとめで恋に落ちるが、そこに現れたトゥーランドット女王は、「この娘
を助けたかったら、三つの謎ときに挑戦して正解しなければならない」とレオに言う。さらに女王は、1問
でも間違えると、女王のイナバウアー式冷凍銃で殺してしまうという。
 レオは、見事全問正解するが、この間レオの身代わりになってラベンダー姫が女王の手下のレーザー
光線に打たれ死んでしまう。しかし、「愛」の素晴らしさにはじめて気付いた女王は、ラベンダー姫を蘇生させ、
めでたしめでたし。また、氷が溶けたジェラード星は、トロピカル星に生まれ変わる。
                                  (新国立劇場・公演案内等より)