1. 日時
@本郷赤門脇マンション(野村不動産)問題について 松本さん 本郷赤門周辺の景観を守る会
☆「マンションの高さを23階から19階にする」と回答してきたが、これで終わらせるつもりはない。来週町会と協議会をもつ予定。東大と業者の話し
合いもあったが、階高については、話題にならず 他の問題について条件を話し合うことになる。
東大建築計画学・住居学の鈴木先生も、本郷通りの赤門近くに85mのマンションを建てるというのは「無作法・非常識 合法なら何をやっても
良いというのは情けない、生活環境を充分考えて周辺との関係を良好にするべき」と書いてくださる。
☆アンケートをとるのが有効ということでアンケートを実施
「階高を制限したほうが良いのではないか」との設問
例:音羽通り 護国寺と江戸川橋間 45M(地区会を開きその意見で実施)
六義園周囲(本駒込地区) (同じ方法で実施)
回答 本郷三丁目から東大の終わり(農学部)まで。35m(10〜13階)が望ましいという意見が多かった。1棟(100戸)のマンションからの
回答はほとんど無かったが他の商店街からは、ほぼ全戸から意見を書いた“はがき”が届いた。このアンケートを区に提出。18階まで下げてもらうよう要望する。
☆春日・後楽園駅前再開発155Mビル反対の署名を町会長名で集める。194所帯から263の署名。自分たちも問題をかかえているので協力をし
たいという気持ち。
(☆発言:鹿倉さん 数年前の事例 第1種住宅専用地区の隣という条件
音羽通り:高さ制限 実現した。 鳩山邸の脇の住友不動産のマンション
小日向町会長を中心に近辺の住民が強硬な反対運動を繰り広げる。住民の強硬・粘り強い要求。区議・住民が文京区の職員と何度も話し合う。結局 都市計画変更時に、本当に1部分だけの高さ制限(40m)
が盛り込まれた。
本駒込地区:14階(45m)→(35m)ダイナセルという会社
近所の住民の陳情の積み重ねが大きかった。市街地調整課の小野課長と話し合った。(西片も同じ条件であったが、町会からの要望が無い
といって区は無視した。多分再開発計画の為ではないだろうか)
当時 新宿区他幾つかの区でその動きがあったので、文京区全域にかけたらという動きがあったが2つの小さな地域のみに終わった。
アトラスタワー:再開発に失敗 容積率いっぱいに建てて、採算が合った。 民間再開発である。
(☆発言:村越さん 区議会では6・7年前から高さ制限について議論されているが、その時々に受け入れられないということで終わっている。
現在は、2009年4月からマスタープラン改訂を立ち上げる事になっているが、2年はかかる。
(☆発言:松本さん そのような動きがあったことは全く知らなかった。この4・5年で新宿区など他の区では現実に高さ制限を決めている。
街づくりは住民が声をあげていかなくてはならない。街づくりの思想が区民に浸透していたら今度の155m建物問題でも、結果は違っていたのではないか。
(☆問題点:鹿倉さん他 再開発については、準備会の段階ではだれが賛成かということはわからない。春日・後楽の場合は最初区道までいれて
計画をたててしまっている。住民が諒解していない内に準備会が計画をたて“こういう計画を出しました”ということが法律上ゆるされてしまっている。
A湯立坂脇マンション問題について 並木さん 社史(とし)を育む会・湯立坂
この問題が起きてから早くも3年が経過、この1月の初めには着工といわれ、自分たちは出来るだけの事をやってみようと決心している。
@ 東京都に対し、開発許可を取らずに建築許可を出しているのはおかしい。ここは斜面なので地形・地盤の変化があるはずなのに、審査無しに
建築するのはおかしい。と景観ネットの支援も得て申し立てているところ。
A 第3者による買取も一つの案
B 風害、水脈調査などをも平行しておこなっている。
1月末から2月にかけて強行着工などとも言われているので、その際はお知らせします故現場に皆さまお集まりいただければ有難く、ご協力お願いいたします。
B小日向プロジェクト(東急不動産)について 坂口さん 春日通りの街並みと生活環境を考える会
春日通りのサントク斜め前にA・B・Cと3棟のビルを建てようとしている。
Aは左側 春日通りの1本裏、すでに着工。次のBは12階、地下2階の予定。
問題になるのはCで25階で突出する。これは隣のレクサスが4階建てなので、そこの空中権を買って高い建物を建てる(連坦制度という)連坦制度
に対する反対運動ともいえる。数日前住民の会合があり、個々で運動をするより同じ問題をかかえている区民が集合して運動を起こすのが良いのでは
ないかということになる。
東急との話はどうなっているかというと:2008年11月末にC地区の業者が“鹿島建設”に決定したので説明会を開き説明を始めようとしたので、
全員席をたって帰り、その会は流れた。それに変わる会は未だ無い。今日の会の皆さまのお力を貸していただきたい。
最近 企業責任ということがいわれているので、ちらしや広告で業者に圧迫感をあたえるようなことをやっていきたいと思っている。
C関口の目白坂計画(積水ハウス・明建)について 野口さん 関口2・3丁目守る会
文京区の一番はしにあり江戸川橋の角、文京区に2箇所しかない風致地区の1箇所である。(約2000坪)
2年前に業者により計画され説明会も5回開催。強引な業者はこの全体が緑におおわれた丘陵地区の木の半分をすでに伐採している。運動の目的は、
“この風致地区にある百本あまりの木を守りたい”崖地の木を切ることにより地面がむきだしになり、非常に危険であり大きく環境が変わることを
危惧している。
2年前に突然伐採されたが、そのまま放置されていたのでみどりが回復してきている。
折角ここまで回復しているので、そのまま残したいというのが主旨である。
近くに高速道路があるが、ここでは太さ1,3m位、高さ20m位の木が乱立していて、これがグリーンベルトのようになっていて排気ガスから関口地域
を守っている。ここに大きな建物が建つ事により景観も著しくそこなわれる。風致地区なのでこの敷地を囲むように水を守る神社などもある。冬鳥、
夏鳥も多い。又“狸の親子”も住んでいるような環境なので、守ってゆきたいと思う。説明会で希望を述べているが、全く聞き入れてもらえず、実際
には大半の木を伐採して建ぺい率まんぱいの地上11階地下3階のマンション計画が全く変更されず進められようとしている。
(☆意見:松本さん このような土地は文京区が買うべきではないか)
D春日・後楽園駅前地区再開発について 阿部さん 文京区の環境を守る会、西片町会会員有志
文京区遠藤区長の時から区役所の前の地区の再開発ということがいわれていた。2008年の7月に素案が出来、住民に市街地再開発の説明会があった。
場所でいうと千川通りと白山通りに囲まれた場所。じぐざくの地形、問題は北側に155mのビル、先行事例は東京ドームホテルと後楽2丁目の149m
のビルがある。しかし立地条件が全く異なる。
(周りに住宅なし、広い空き地)近くに第1種住専の低層住宅がある。
周りの住民の半数ちかくが反対している。(学生のアンケートによる)
3,700の署名を集めた。松本さんの町会のように理解を得たく、周辺の住民に働きかけている(アトラスタワーの住民など)新聞折込15,000を5回位おこなっている。
E元町公園と小学校のその後について 藤原さん 環境ネットワーク・文京
鹿野さんの代わりにお話する。昨年、都市計画審議会が4回流れて“元町公園と元町小学校を壊して総合体育館にする”という計画は廃案となった。
元町小学校と元町公園は一体として守ってゆこうということになった。その後いろいろなイベントをした(喜寿のお祝い、共立女子大、日大、東大の学生
などが元町小学校の活用案を作る、七夕の会、防災記念日の会、カスケードの前で都立工芸の学生にボランテイアのついての授業をする)等など。
関東大震災の後、当時の五島新平という市長が、大復興事業を行った。52の震災復興小学校と公園のセットを作ったが、元町公園と元町小学校のセット
は唯一残った貴重な存在。今後も守ってゆきたい。
現在は外堀通り沿いに東京都公園協会から助成金を貰って、植樹の下に花壇を作っている。来年度から6年契約で順天堂大学に貸す計画が進んでいる。
文化的にどのように管理してもらえるか等、未だ見守る必要は残っている。
F新大塚公園のその後について
櫻の名所の新大塚公園を廃止して、5中・7中の地上6階地下2階の統合校を作る計画。
公園は守られたが、隣の教育センターは壊され、現在当初と同じ統合校を建設中、
☆補足 村越さん
地下2階の為に掘った土を処理しようとしたところ、余りにも水分が多く、他の場所にもって行かざるをえず、4,000万円の補正予算が組まれた。今までに
そのような例はなかった。何故かというと地下2階という学校は無かった。
この統合校(音羽中学校)の校庭は、自動車道を渡り、お茶大の構内を歩いて元7中跡に作る音羽中学校校庭を使用することになる。
音羽中学校は2009年4月に開校するが、校舎が出来ていないので9月まで元5中の校舎で授業を行う予定。
元5中跡は現在福祉センター・教育センターなどにする計画が進行中。(それなら、5中を建替えて、5中・7中の統合校にすれば良かったのに!!!)
Gその他
☆NTTの増築問題: 浅田さん
地下鉄「千駄木駅」近く不忍通り近くのNTTスポーツセンター跡地に「巨大無人コンピュータビル」を建設予定。
NTTでは地上8階、地下2階 といっているが実際は、通常ビル地上16階、地下6階建てに相当する。
“子供に電磁波の影響がでるおそれ”(子供は電磁波の影響を受けやすく、最悪の場合、小児白血病、小児脳がんになるともいわれている)
無人の巨大ビルは住民にとって良くない影響。
☆ライオンズマンション:山崎さん
マンション問題の成功例として取り上げられているのがライオンズマンション
さんさき坂にマンション計画が持ち上がった時に、周囲のお寺・商店・住居の人たちが 自分たちが建替える時にはこの高さを守りますと判子をつき
(ものすごく大変だった)それを持って大京の社長に会い(知り合いがいた)、会社はそれを了承、一躍名をあげた。
この背景には10年以上前から芸大の建築で学んだ学生さん達が、谷中の街づくりを考えようと卒業後も事務所をもって街の人たちと勉強会をしてきた
ということがある。その後谷中では台東区がものすごく広い防災広場を作った。路地を観光の目玉にするというマスタープランである。文京区などは、
坂道からの風景を守ってほしい。(文責:若月)