「目黒雅叙園創立85周年特別企画百段階段いけばな展」


[会期]2013年4月2日(火)〜7日(日)

[会場] 目黒雅叙園百段階段「草丘の間」、

主催 目黒雅叙園


目黒雅叙園創立85周年特別企画百段階段いけばな展 平成25年3月19日〜5月19日 平成24年9月26日、目黒雅叙園見学会、通知は62流派に案内が出され、34流派が参加しました。 七室を拝見、後日参加者は部屋、出展可能な期日3案を提出。贅を尽くした空間に作品を展示する機会は再びないと考え参加を決心。 後日、 部屋「草丘の間」・期日4月2日〜7日が決まる。要綱を見ると畳の上にじか置きは禁止、さて今まで花席を用意されているのと違い、どの ように準備をしたらと一晩思案、又50段目に「草丘の間」があるので、人力ですべてを運ばなければいけない。作品図面を2月20日まで に提出、40畳の空間と室内装飾に融合するような演出。一作は御所車を使用、水場が狭いので、枯れ物一作、晩秋にゴマガラを紹介して 後日、部屋「草丘の間」・期日4月2日〜7日が決まる。要綱を見ると畳の上にじか置きは禁止、さて今まで花席を用意されているのと違い、 どのように準備をしたらと一晩思案、又50段目に「草丘の間」があるので、人力ですべてを運ばなければいけない。作品図面を2月20日 までに提出、40畳の空間と室内装飾に融合するような演出。一作は御所車を使用、水場が狭いので、枯れ物一作、晩秋にゴマガラを紹介して くださったのでそれを使用する。図面を引くと奥行きのある空間に格花をもう一作。今回は保田一伯先生と共同で制作をすることとなる。 御所車の花材は、保田邸の遅咲き桜(オグルマカエシ)が咲く頃とのこと、桜の開花時期を心配しながらも、道路に張り出した枝なら充分に 切らせていただけるとのこと、切りに行く日を決め、3月27日とする。今年のソメイヨシノ桜は3月16日開花宣言それから寒い日が続き 遅咲桜の開花時期を心配。ゴマガラは140p〜150p無色のラッカーをかけた上に赤、こげ茶、青をかけて準備をする。生花は奥行きの ある広い空間をどのように工夫したらよいか思案する。二重花器を一直線に並べてどのような表現が出来るか何回か練習してみると、千手観音 のような動き、いやエクザイルを連想するような動きを表現できそう。伝統生花に新たな魅力を加えることが出来るかと思う。花材は何がふさ わしいか---花木、シノブヒバ、ソナレを試してみる。花材に力があるのはソナレ。ただし重い花材なので花器を固定しないと入場者が触れた時 に倒れる不安があった。同時に畳の上に傷が出来ない様に、野村ホールで使った組み立て台に上下の天板を使い畳の傷の心配をなくす。一組組 み立てるのに30分かかる。一心不乱に作業するだけ。準備は一作ごとに仮活けをして本番に立ち向かう。活け込日は一〇人程の方に手伝って いただく。無事開場、大勢の入場者がいらっしゃる。御所車は珍しい桜の花が会場いっぱいに満開になり素晴らしいとの言葉、ゴマガラは家に あるからこのように活けるとよいとアイデアを持ち帰っていただく、格花は鳥が舞い上がっていくようだわと言葉をかけてくださる。準備をした 苦しい時間が歓びの瞬間となった。無謀な冒険でしたが保田一伯先生をはじめ皆様のお力添えで素晴らしい作品を展示することが出来ました。 ご来場いただきました皆様に感謝申し上げます。 角田一忠

会場全景